インターネットで買い物をしたり、お金をやり取りする時、多くの場合、銀行や決済サービスといった「信頼できる第三者」が間に入って、お金のやり取りを処理してくれているよね。この方法は便利なんだけど、実は問題点もいくつかあるんだ。

例えば、一度取引が完了すると、それを完全に取り消すのが難しいことがあるんだ。もし取引に問題があった時、銀行が間に入って調整しなければならなくて、そのためにコストがかかるんだよ。だから、取引の手数料が高くなってしまう。特に、少額の取引だと、その手数料が大きな負担になることもあるんだ。

さらに、取引を安全に行うために、ショップやサービスはお客さんにたくさんの個人情報を求めることがあるよね。でも、それによってプライバシーのリスクが高まったり、個人情報が漏洩する危険性もあるんだ。

現金で直接支払えば、手数料もかからないし、個人情報を提供する必要もないよね。でも、インターネット上では現金を使えないし、遠く離れた人との取引には不便なんだ。だから、オンラインでの取引では「信頼できる第三者」がどうしても必要になってしまうんだよ。

そこで、第三者に頼るのではなく、「暗号技術」を使って安全性を確保する新しい電子決済システムが注目されているんだ。このシステムでは、信頼できる第三者なしで、二人が直接、安全に取引できるようになっているよ。

この新しいシステムの代表例が「ビットコイン」なんだ。ビットコインは「ピアツーピアネットワーク（P2Pネットワーク）」という仕組みを使って、二重支払いを防いでいるんだ。

たくさんの正直なコンピュータ（ノード）が取引を確認してくれるから、信頼できる第三者がいなくても、安全に取引ができるんだ。

ビットコインは、現金のように仲介者なしで直接お金を送れる上に、インターネットを通じて世界中の誰とでも取引ができるんだ。つまり、現金の手軽さとデジタルの便利さを兼ね備えているんだよ。