マイニングは、ブロックを作成するための計算作業のことで、その報酬として新しいビットコインを得ることができるんだ。
第6章
頑張ったらもらえる:インセンティブ(報酬)
1. ブロックを作った人に新しいコインがもらえる
ビットコインのネットワークでは、新しいブロックを作成すると、その報酬として新しいビットコインがもらえるんだ。
この報酬は、新しいコインを生み出す仕組みで、「マイニング」と呼ばれるんだ。
2. コンピュータで新しいコインを生成する
つまり、中央銀行や政府などの中央機関がなくても、ビットコインのネットワークに参加する人たちがコンピュータの計算力を使って新しいコインを生み出すことができるんだ。
金の採掘(マイニング)に似ているけど、実際にはコンピュータの時間や電力を使って計算を行っているんだよ。
3. 取引手数料としての報酬
それだけじゃなくて、取引を処理することで「取引手数料」も報酬としてもらえるんだ。
誰かがビットコインを送るとき、送金額に少し上乗せして手数料を支払うんだ。この手数料は、取引をブロックに含めてくれたマイナーに渡るんだよ。
取引手数料って?
取引手数料は、ビットコインを送るときに支払う小さな料金で、これがマイナー(ブロックを作成する人)の報酬に加わるんだ。
4. コインの流通とインフレの抑制
ビットコインには、発行されるコインの総量が2100万枚と決まっているんだ。
また、約4年ごとに「半減期」というイベントがあって、新しいブロックを作成したときにもらえる報酬が半分になるんだ。
最初は1ブロックあたり50BTCだった報酬が、半減期を経て現在(2024年)では3.125BTCになっているよ。
これらの仕組みによって、ビットコインの供給量が制限され、インフレの心配が少なくなるんだよ。
半減期って?
半減期は、マイニング報酬が半分になるタイミングのことで、これにより新しいコインの発行ペースが徐々に減少していくんだ。
5. 報酬制度が正直な行動を促す
この報酬制度は、ネットワークの参加者(マイナー)が正直に行動することを促すんだ。
なぜなら、不正をして取引を改ざんしたりするよりも、ルールに従ってブロックを作成し、報酬を得る方が効率的で利益になるからなんだ。
たとえ攻撃者が強力なコンピュータの力を持っていたとしても、ネットワーク全体の計算力には及ばないし、正直にマイニングをした方が得だと気づくんだよ。